当院の治療環境と衛生管理
IMPLANT
当院の治療環境と衛生管理
当院では、院内感染が起きないように細心の注意を払っています。院内感染とは、治療を行う医療施設で他の病気に感染してしまうことです。歯科医院では、注射器や水、お口に入る機器などから感染するリスクがあります。それを防ぐためには、治療環境と衛生管理を整えることが大変重要です。ここからは、当院が行っている衛生管理や治療環境のご説明をいたします。
当院の最新の治療設備
医療用歯科CT
「CT」とはComputed Tomographyの略で、コンピュータ処理により画像を3次元的に再構成して身体の状態を正確・高精度に診断できる装置のことです。従来のレントゲンでは判断が難しかった骨の状態や密度を計測することができるので、より精密な治療が可能になります。また、頭頸部の撮影を専門としたものであり、撮影時間が数十秒で済むことから患者様への負担を軽減できます。歯列矯正や歯根治療、親知らずの抜歯など様々な治療に応用でき、安全性や精密性を高めた正確な診断をいたします。
手術室
当院の手術室では、完全個室になっているので患者様がリラックスできる空間を実現しています。基本的にはインプラントなどの外科治療時に使用し、清潔な環境で処置いたします。手術で用いる器具は、洗浄、滅菌パック・滅菌器で感染対策を行うことで、院内感染を防ぎます。手術時に不安や緊張を抱える方が多くいらっしゃいますが、完全個室で清潔な環境をご提供することで患者様の不安を軽減し、快適な治療を受けることが可能です。
滅菌器
当院では、世界最高峰のヨーロッパの基準で認められたクラスBのオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)を導入しています。130度の高温の蒸気によって、細菌をタンパク質に変化させることでウイルスが死滅します。歯科治療では、細菌が口腔内環境にダイレクトに関わってしまうので、滅菌器のレベルがとても重要です。滅菌器にはレベルがあり、「クラスB」規格を適用することで、より強い殺菌力をもたらします。
ストローマンガイドシステム
ストローマンガイドシステムとは、手術用のテンプレートを作成し、そのガイドに沿って手術を行うことです。従来のインプラント治療では、歯科医師が手術の方向性を決めていくものであり確実な安全性は保証されていないものでした。一方で、ストローマンガイドシステムを使用した治療は、コンピュータ上で治療を計画した上で、ガイドに沿って計画通りの位置にインプラントを埋め込めるため、より正確な治療を行うことが可能です。当院では、このシステムを使い安全な外科手術を行います。ガイドに沿うことで、歯茎を切開する必要がなくなり、出血や腫れが最小限に抑えられて患者様の負担を軽減できます。
マイクロスコープ
マイクロスコープとは、手術用の顕微鏡のことです。肉眼の3〜25倍まで視野を拡大できるので、より質が高く安全な治療を提供することができます。眼科や脳神経外科の手術時に使用されることが多くありますが、歯科でも非常に機能を発揮します。肉眼では見られない部分まで見られることによって、治療が必要な部分だけを削れるなどより精密な治療が可能です。当院では、日本の歯科医院での導入率は3%と言われている、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を導入することで、繊細な技術が求められる治療を安全で正確に行います。
ベッドサイドモニター
ベッドサイドモニターとは、血圧測定、心電図検査、血液中酸素量などを調べることができるモニターのことです。歯医者には、様々な疾患を持っている患者様が多く来院されます。現在は調子が良くても、緊張を感じることや出血を伴うことで治療中に病気が現れることも少なくはありません。こうした事態に備えて、当院ではベッドサイドモニターを設置しています。また、インプラント治療では、インプラント術前検査を行う際に使用して、患者様の身体に問題がないかを確認します。特に高齢者の方は高血圧や心疾患、糖尿病などの有病者の割合が増加していますので、術前検査では欠かせない治療設備になります。
歯科ユニット
患者様が座る椅子のことを歯科ユニットと言います。歯科治療を行うための必需品であり、空気と電気で上下に動くリクライニングも可能です。当院では、患者様に負担がないよう、座り心地や治療のしやすさを考慮したエステチカE70のものを使用しています。優れた柔軟性を備え、年齢や体格問わず全ての患者様が快適に治療を受けられるようサポートします。歯医者での体勢は、仰向けになる時間が多いことから幅の広いバックレストで身体をしっかりと支え長時間の治療も心地よく過ごせます。
インプラント認定歯科衛生士在籍
インプラント学会認定衛生士とは、日本口腔インプラント学会によって認定される資格保有者のことを指します。インプラント治療を専門に扱い、知識や経験がある歯科衛生士のプロとして2007年に設立されました。日本口腔インプラント学会での正会員歴2年以上で、インプラント治療の介助またはメインテナンスに携わり、認定資格条件を満たした上でインプラント専門歯科衛生士試験に合格した歯科衛生士のことです。
当院はストローマンガイドシステムを使用
従来のインプラント治療では、歯科医師が手術の方向性を決めていくものであり確実な安全性は保証されていないものでした。一方で、ストローマンガイドシステムを使用した治療は、コンピュータ上で治療を計画した上で、ガイドに沿って計画通りの位置にインプラントを埋め込めるため、より正確な治療を行うことができます。また、骨の状態、血管の位置など詳しい情報が患者様にお伝えできるため、治療法の理解が深まり安心して手術を受けられるかと思います。
AED設置
AEDとは心肺停止に陥っている状況に、電気ショックを行い心臓に正常なリズムを取り戻す医療機器のことです。なぜ歯科治療でAEDが必要?とお考えの方もいるかと思いますが、歯科治療でも局部麻酔や手術の際に心肺停止に至る場合があります。具体的には、局部麻酔中毒症状の出現などが肺停止に陥りやすい場面です。局部麻酔中毒とは、局所麻酔薬の血中濃度が突発的に高くなると発症する偶発症です。局部麻酔を行う際にどのような時でも起こる可能性がある症状で、歯科医師が気をつけなければいけないことのひとつになります。その他にも、神経性ショック、過換気症候群、局所麻酔薬アレルギーなど危険な状態になる状況はいくつもありますので、当院ではAEDを設置して治療の安全性を高めています。また、スタッフは全員救命講習を受講しており、迅速な救命措置をとれるよう努めています。